仮面ライダー電王。第4話「鬼は外! 僕はマジ 」。
上手いことヤクザの群れからは逃げおおせたものの、獅子丸(仮名)から自分(M良太郎)も泥棒に加担していたことを聞かされてショックを受ける良太郎。
「自首しましょう!」
「はあ?」
「僕にも、半分責任がありますから」
「いや、ちょっと、何言ってるんすか!大丈夫。あいつら悪徳業者だから訴えたりしませんよ」
「泥棒は泥棒です。どんな相手からも盗っていいなんて無いんです」
ああ、そう言えば正義の味方が泥棒とかしたらいけないんだった…。
カブトの頃は、幼女誘拐犯ライダーとか、ワームをおびき出すために泥棒とか、悪の巣窟だったからなぁ。真っ当な感覚が大分鈍ってる。
怒った良太郎はモモタロスを突き放し、自分一人でイマジンを追うことを決意。「死ぬほど金が欲しい」とか言ってしまったばかりに、札束の海に飲み込まれて文字通り死にそうな獅子丸(仮名)を使って過去へワープしたイマジンを追う。が、意地でもモモタロスを呼ばないでプラットフォーム(ブランク体)で戦う良太郎は一方的にやられて窮地に立たされる。
「分かった!もう二度と泥棒の味方したり、金の要求とかしねぇ!だから俺を呼べ!良太郎!」
「…ごめんなさいは?」
「…え?」
「ごめんなさいは?」
「あぁぁ…っ!もう!ごめんなさぁぁいっ!!」
何かもう、気持ちいいくらいヒーロー番組してる。
いいな~。この二人のコンビは最高だ。名シーン過ぎる。普段ヘタレに見える割には実は根性があるところを見せた良太郎と、何だかんだで根はいい奴なモモタロスの人柄が。ゲキレンジャーに続いて、朝からいいもん見た。
「君がッ!謝るまでッ!殴られるのをッ!やめないッ!」とか書こうかと思ったけど、感動が台無しなので止めときます。って、しまった。書いちゃった。
「俺、ようやく参上!」
「今更出てきたところで遅い!」
「今更もくそもねぇ!言ったはずだぜ。俺は最初から最後までクライマックスだってな!…今日の必殺技は一味違うぜ。俺の必殺技、パート2ダッシュ!」
「…同じじゃん」
「へへ」
「今更出てきたところで遅い!」「今更もくそもねぇ!」の遣り取りは、お約束ながらもかなりステキ。BGMの挿入歌もいい感じ。あんなデザインでも電王がカッコ良く見える。演出って大事だなぁ。
「おい良太郎。お前へなちょこかと思ってたが、結構頑固で根性あるじゃねえか。ええ?」
「…そうかな?」
「何が『そうかな?』だ、この野郎!まあ、モモタロスってのはセンスねえけど…、センスねえよな。センスねえけど、呼びたきゃ勝手に呼べよ」
「そうするよ。モモタロス」
この1~4話で、開幕編って感じかなぁ。凄く綺麗なオチ。今作はちゃんと子供ウケもしそうで、何よりです。
しかしそれにしても、モモタロスってセンスねえ名前だ。