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釘宮病の闘病記。リンクフリー。
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2007/03/01 (Thu)
本日はダンクーガ第二話よりくらら様のずぼらな私生活がもうたまらんああもうどうしてくれるんだお前の放送予定でしたが、何か気分じゃないので極めて学術的かつまともな話題を。

最近話題の(と言うか俺は今朝(2月28日の朝の意味)のニュースで取り上げられているのを見た)タミフルというインフルエンザの薬があります。
これはとても良く効くインフルエンザの特効薬であると共に、少々副作用がアレなことでも有名です。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/929301.html

まあ、"I can fly!"って思ったのかは知りませんけども。
大変不幸にして当たってしまうと、幻覚を見るとか見ないとか。

今朝のニュース(番組忘れた)で言ってた話だと、年間800件以上処方されている薬で、2000年以降で、副作用で亡くなられた方が50人程度。幻覚絡みが3件?だったかと。

これを信じるなら、800X6=4800≒5000件の処方のうち、50件に副作用が発生している計算だから、死亡クラスの副作用の発症率が1%?何だかデンジャラス。流石にこれは無いかなぁ…。俺の聞き間違え?

…で、職業柄というか、この手の話題を見るとすぐにDNAの仕業だって思う俺が居るわけです。


ヒト(Homo sapiens)の遺伝子は、塩基レベルで見た場合、ヒト同士だと1/1000しか違いません。その1000文字に一箇所だけ異なる塩基のことを一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism=SNPs)って呼ぶわけですが、まあ、1/1000しか違わないと言っても、ヒトの塩基は全部でおよそ30億文字ですので、自分と他人は大雑把には300万箇所違うとも言えます。これが塩基レベルで見た人間の個性の元。
SNPs以外にもマイクロサテライトとかありますけど、まあそれは省略。

で、SNPs。300万個あるだけあって、大抵のものは生命活動をする上では全く影響を与えないのですが、中には例外もあり。例えばアルコールでヒドロゲナーゼの遺伝子に存在するSNPsは、その箇所に存在する塩基がAなのかTなのかCなのかGなのかで、その人のアルコールの分解能力に大きな影響を与えることが知られております。でもまあ、話がアルコールが飲める飲めない程度のレベルなら、酒嫌いな俺みたいな人には大よそどうでもいい話で。

イレッサという癌の薬があるのです。とてもよく効く。ただこの薬には極めて重要な問題があって、人種に依存したSNPsによって副作用が発生して、例えば日本人では1/4の人が死亡する計算なのだとか。
とりわけ輸入されるタイプの薬の場合、こういうことが起こりがちなのかな~って思うんですけどね。


…で、こんな長々と語って何が言いたかったのかというと、比較的最初に戻って、タミフルの副作用発症率の話。発症率が1/100だとして、これが全てDNAの仕業だとして、どのくらいの塩基がどういう風に関与してたらそのくらいの数値になるのだろう…と、ふと思いました。

ハプロタイプでないSNPが3つで完全に塩基依存なら有り得る組み合わせは64通り。プリンとピリミジンくらいのレベルで2つに分類するSNP一つ追加で128通り。ちょっと多い。ではここは1/4にして…

とか何とか、世界のほぼ全ての人からすると非常にどうでもいいことをぼんやり考えながら電車に揺られて帰ってきた2月の最終日。

家に帰ったら3月でした。
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